アジアリーグアイスホッケーは9日からプレーオフ・セミファイナルがスタート。2カードのうち、レギュラーリーグ2位の東北フリーブレイズと同3位の日本製紙クレインズとの対戦をプレビューする。
■ 東北フリーブレイズ×日本製紙クレインズ
<レギュラーリーグ対戦成績 ブレイズ 5勝2敗(1OT負を含む)>
▼守備を安定させたいブレイズ
総失点はイーグルスに次いでリーグで2番目に少ないブレイズ。78.1%のキルプレー防御率も同じく2位と、守備面のデータは充実している。
昨季経験が少なかった若手選手が今季は大きく成長したブレイズだが、進化の跡はチームディフェンスに顕著に表れたと言えるだろう。
また、GKも前半の不振から復調したベテランの橋本、レギュラーリーグ新人賞に輝いた若い畑の計算できる2人が控えており、シリーズを通した大崩れはなさそうだ。
ブレイズとしては、まずは安定した守備からロースコアの展開に持ち込みたいところだ。
▼クレインズの多彩な攻撃が復活するか
得点力ではクレインズがブレイズを上回る。36.4%のパワープレーゴール成功率はイーグルスを抑えてリーグ1位。パックを奪ってからの攻め出しの速さと、アタッキングゾーンに入ってからの多彩なパスワークを武器に得点できればクレインズのペースだ。
先週の同カードでも決勝ゴールを叩き込んだFWラジャの攻撃力は特に脅威。ブレイズにとってはラジャを封じ込めることがポイントの一つとなるだろう。
怪我のFW小原が出場できるかが心配されるが、経験を積んだクレインズ攻撃陣の得点力に期待が掛かる。
▼ブレイズのPP対クレインズのPK
プレーオフでは特に重要になってくるスペシャルプレーだが、クレインズのキルプレー防御率は70.4%でリーグ4位といまひとつ。
DFファリヌックが怪我から復帰するブレイズは、DFフレッチャーとのブルーライン2枚看板でクレインズに襲いかかる。もともとブレイズの大砲を意識するクレインズだけに、高い位置からの攻撃を封じ、レギュラーリーグはいまひとつだったもののプレーオフには強いGK石川を中心に守り切りたいところだ。
これに対してブレイズが臨機応変なパワープレーでクレインズを崩せるかも見どころだろう。
レギュラーリーグの対戦成績ほど実力差がない両チームだけに、ペナルティとスペシャルプレーが勝負の明暗を分けるだろう。
●東北フリーブレイズ レギュラーリーグ成績
27勝(2OT勝を含む)15敗(2OT負を含む)/勝点80
総得点:162/総失点:117
パワープレー成功率:30.4%/キルプレー防御率:78.6%
ゴールベスト3:リグリー22/田中豪20/ファリヌック18
アシストベスト3:田中豪42/リグリー34/ファリヌック27
ポイントベスト3:田中豪62/リグリー56/ファリヌック43
GKセーブ率:橋本99.5%/畑91.9%
GAA:橋本3.15/畑2.39
●日本製紙クレインズ レギュラーリーグ成績
27勝(4OT勝6GWS勝を含む)15敗(3OT負3GWS負を含む)/勝点77
総得点:176/総失点:130
パワープレー成功率:36.4%/キルプレー防御率:70.4%
ゴールベスト3:ラジャ28/小原17/西脇14
アシストベスト3:ラジャ37/小原32/アイズマン25
ポイントベスト3:ラジャ65/小原49/アイズマン38
GKセーブ率:石川91.1%/清川92.3%
GAA: 石川2.82/清川2.48
★プレーオフ・セミファイナル 東北フリーブレイズ×日本製紙クレインズ
第1戦:3月9日(土)15:00 八戸・テクノルアイスパーク新井田
第2戦:3月10日(日)15:00 八戸・テクノルアイスパーク新井田
第3戦:3月12日(火)19:00 八戸・テクノルアイスパーク新井田
第4戦:3月16日(土)16:00 釧路アイスアリーナ
第5戦:3月17日(日)14:00 釧路アイスアリーナ
※3戦先勝方式のため、第4戦以降は行われない場合あり。
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2013年3月8日 2:55 PM| カテゴリー:ニュース